TOPINTERVIEW神戸で働く人ストレリチェンコ オリガ

ストレリチェンコ オリガ

ストレリチェンコ オリガ

Company name /
神戸国際大学
Job type /
学校・教育
Countries &  
Regions /
ロシア
  1. 仕事内容
  2. 神戸で働く
    ことになった
    きっかけ
  3. 暮らし
  4. メッセージ
  5. 企業から
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仕事内容

国際交流の大切さを学生に伝えていきたいです

大学の教員の仕事は研究、授業担当、大学の運営の三つの業務で構成されています。私は、国際経済学、開発経済学、マクロ経済学、ミクロ経済学、ゼミを担当しています。コロナ禍でオンライン授業が多くなっていますが、対面でもオンラインでも学生とよりよくコミュニケーションをとるために、できるだけ授業内でディスカッションに参加してもらうように学生に対して「参加ボーナス」を付与するなどの工夫をしています。18名が所属しているゼミでは、とてもフレンドリーな形で授業を実施しています。必ずディスカッションに参加してもらうことにより、最近では学生同士で自由な意見や質問が多く出るようになったことがとてもうれしく思っています。
基本は日本語で授業を実施していますが、本学は国際大学なので、学生に少しでも英語でコミュニケーションを取ってもらうために、時々英語も取り入れる授業の工夫をしています。おかげで学生達は自信を持って少しずつ英語を話せるようになっています。大学の業務は様々ありますが、例えば昨年に校内の国際交流委員会でスピーチコンテストの審査をしました。本学のスピーチコンテストに日本人の学生たちと留学生たちが参加し、国際交流の場になっています。以前に私自身も日本語弁論女子留学生全国大会で「武道を通じての人間形成」をテーマにスピーチをして優勝した経験があることから、国際交流を通して積極的に意見交換をする大切さを学生に伝えていきたいと思っています。

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神戸で働くことになったきっかけ

剣道をきっかけに、神戸で「文武両道」が実現できています

日本の文化に関心を持って中学校から剣道を始めました(現在5段頂戴しております)。剣道をきっかけに15歳から日本語の勉強を始めて、高校2年生の時には日本へ1カ月の短期留学をしました。その時は、剣道が生まれた日本に行ける夢がかなってとてもうれしかったことを覚えています。短期留学から刺激を受けて、さらにロシアで日本語を学びながら、子供のころからの夢である大学の教員になるためにロシアの大学で経済学を学びました。15歳から学んできた日本語や日本についての知識を生かしたいためロシアで大学を卒業後、2016年から国費外国人留学生(文部科学省研究留学生プログラム)として大阪大学大学院経済学研究科に入学し、2017年に修士課程に進学し、その後、2019年に博士課程に進学しました。
私は博士課程として在学中でしたが、ポジションが少ない国際経済学の教員募集がある神戸国際大学を知り、貴重なチャンスだと思い採用面接や模擬授業に挑んで、晴れて採用となりました。現在は大阪大学の学生として在籍をしながら、神戸国際大学の国際経済学の教員として働いています。2022年3月に大阪大学大学院博士課程を卒業するまで学生と教員との両立は大変ですが、夢であった大学の教員になれたことをうれしく思って、これからも文武両道に取り組んで頑張ります。

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暮らし

コンパクトな町でコントラストが味わえます

2016年に初めて神戸に観光に行ったとき、コンパクトな町の中に多様な文化と豊な自然が集中している雰囲気に一目惚れしました。海も山も見える町で、都市と自然に囲まれて、コントラストが味わえます。大阪で暮らしながら神戸国際大学で勤めていて、大阪から神戸の六甲アイランドまで車で通勤しています。神戸市のインフラストラクチャーがとても便利で道路が広くて通勤がしやすいです。もう一つの魅力としては、神戸にはスポーツ関連の優れた施設が多くあります。私は、兵庫県川西市の「清洲館」という剣道クラブに入っているので、神戸市のスポーツ施設が剣道の大会会場となっていてよく利用しています。また、動物福祉を気遣っています。神戸はボランティア活動も活発で動物に優しい町だと思います。人と動物がより良く過ごせるように神戸は配慮してくれていると思います。

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メッセージ

「Think globally, act locally」

学問分野で働きたいという方で、やりがいのある仕事を希望しているのならば、神戸での就職を検討されることを心からお勧めします。神戸大学、甲南大学、関西国際大学、神戸国際大学等の多くの優れた研究機関や施設があります。さらに神戸は外国人にやさしい町なので、外国人も「Think globally, act locally」というつもりで努力するうえで、神戸市で幅広い研究分野に専門的に成長し、地域に貢献することができると思います。頑張りましょう!

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企業から

学生の国際化だけではなく、教職員の国際化にも力を入れています

神戸国際大学では、中長期計画の一環としてグローバルキャンパス構想を推進しています。神戸国際大学と世界にある協定大学をグローバルキャンパスネットワークでつなぎ、協定大学のキャンパスを自分のキャンパスのように学ぶことができる環境を整えています。そこでは学生だけが国際化するのではなく、教職員も国際化が必要であるということに繋がっていきます。事務職員は既に外国人材が複数在籍しています。ベトナム、中国、多国籍の言語を話せる人材が多数在籍しており、国際化が進んでいます。
事務職員を国際化することにより、日本語が苦手な留学生は自分の母国語で対応ができる事務職員に相談することで、日常生活の不安を拭いとることができ、ストレスがない状況で日本での勉学に育むことができています。結果、大学院への進学率が兵庫県下の私立大学では屈指になっています。教員については、中国籍の方、ご家族が海外にいて日本で教鞭をとっている方が既に在籍していましたが、ストレリチェンコ先生が入ってきていただくことにより、さらに多国籍化が進みます。引き続き教員に関しても国際化を図っていきます。ストレリチェンコ先生が所属している経済学部の3分の1は留学生が在籍しており、本学のキャンパス内で十分に国際交流ができる魅力があります。キャンパス内でいろいろな言語が飛び交っているので、とても華やかなキャンパスだと思います。キャリアセンターには留学生担当者をおいて、留学生に対しての就職活動のサポートも強化しています。神戸には異文化を受入れる土壌があります。
コミュニティーがたくさんあり、外国人が日本で働くために必要なインフラが整っているのは日本でもごくわずかで、神戸は馴染みやすく、良い町だと思います。

(事務局次長 利川 満)
https://www.kobe-kiu.ac.jp/