TOPINTERVIEW神戸で働く人ファル ジョナタン
システムエンジニアとして車載プラットフォームの開発をしています。自動車の中でソフトウェアがどのように作動しているかに興味を持っていたので、働くことにより深く知ることができております。母国のセネガル、そして日本の大学でもシステム開発について学んでいたので、その経験が生かされていると感じています。
日本で仕事を始めて、一番難しいと感じたのは上司へ提出する日々のレポート作成です。特に問題が起こった時に、状況や解決策を自分で考えて報告を作成することになかなか慣れることができず大変でした。最初は解決策が分からず、上司や同僚に教えてもらいながら作成しました。今では、一人でも対応できるようになってきました。
仕事では時間通りに与えられた役割を果たすことを心がけています。そして、英語で力になれることがあれば、喜んで対応していきたいと思っています。所属しているチームの中では、私一人が外国人ですが、同僚の皆さんはとても優しく、私が会社に溶け込めるように色々と気を遣ってくれます。仕事は忙しいですが、毎日充実しています。
2017年に奨学金を得て日本に留学をしました。日本に到着して最初の1，2週間は東京で過ごしました。その後、神戸にやって来て、それからはずっと神戸で生活しています。日本に興味を持ったのは、3年くらい前の話です。日本では2年間大学に通い、システム開発の勉強をしました。
母国のセネガルの人が抱く日本人のイメージは、「勤勉」です。勤勉な日本人の働き方やテクノロジー、そして私がセネガルで勉強した分野に関連する知識を日本ではより深く学ぶことができると考え、留学を決意しました。
来日当時は日本で働くことまで考えておりませんでした。しかし、神戸市主催の留学生向けジョブフェアに参加し、当社のブースを訪れた際に、社員の方の会社紹介がとても魅力的で、「この会社で働きたい、挑戦してみたい」と思いました。2020年1月から当社で働いていますが、ジョブフェアで受けた最初の良い印象は入社してからも変わっていません。良い会社で働けていることに感謝しています。
神戸は日本の有名な大都市とは違うところが気に入っています。もちろん神戸も生活がとても便利な都市ですが、他の大都市のように電車が満員で混雑するということはほとんどありません。そして、必要なものは近所で何でも揃いますが、大都市ほど物価は高くありません。
週末はバスケットボールをしたり、料理をしたりして過ごしています。また、神戸の街や建物、山や川などの美しい風景を写真に収めています。今は仕事が充実していて忙しいので、バスケットボールチームには所属していないですが、いつかはチームに入ってプレーしたいと思っています。
料理はセネガル料理やインド料理を作ります。必要な食材は地元のスーパーで売っているので手に入れることに不自由は感じていません。
私は関西の人が好きなので、神戸での生活はとても心地よいです。あるとき、関西で知り合った日本人の方が家に招いてくださり、たくさんおいしい料理をごちそうになりました。とても良い思い出になっています。関東でも生活はしておりましたが、私には神戸で生活することの方があっていると思います。
神戸で働くことになったら、ぜひ外に出て、神戸の良いところをたくさん知って下さい。
外国での生活や仕事をすることに不安や心配を感じたり、びっくりすることはあるでしょう。でもそれは、だれもが感じることで普通のことです。それで、今までの経験や学んできたこと、想像していたことと違うことがあっても広い心をもって受け入れてください。寛容な心を持つことが大切です。
私も母国セネガルとの違いをいろいろ見てきましたし、経験もしました。しかし、そこで嫌な気持ちを持つのではなくて広い心で受け入れるようにしています。自分の国には無い楽しいことや美味しいものも神戸にはたくさんあります。
例えば、ある家庭で料理をごちそうになった時には、「おでん」、「かつ丼」、「お赤飯」を食べさせてもらいました。
セネガルでは見たこともなかったような食べ物でしたがとても美味しかったです。それで、神戸の街や人について知るために、たくさん出かけるとよいと思います。そうすれば神戸の良さを少しでも早く知ることができて生活を楽しむことができるでしょう。
当社はソフトウェアメーカーなので開発エンジニアの採用が中心ですが、国内で優秀な若手人材を採用するハードルが年々高くなっています。
そこで、海外の優秀な人材の採用に目を向けました。外国人材を採用することで、多様性や新しいアイディアが生まれ、想像力を広げていけるというメリットがあります。外国人材受入前は、うまくコミュニケーションが取れるか、配属先の部署も懸念していましたが、いざ受け入れると歓迎する雰囲気が感じられ、日本人社員から声をかけてランチミーティングするなど、お互いに歩み寄っていますね。
当社は自動車メーカーとの取引がメインですが、現在海外自動車メーカーとの案件を獲得している状態で、仕様書や打ち合わせで英語が必要になるため、外国人材に活躍してもらっています。私自身も神戸で生まれ神戸で育ちました。神戸は他の都道府県に比べて多国籍な環境です。
「神戸で働きたい」という気持ちで応募する外国人も多く、できる限りその希望に沿うよう、神戸で働く環境を用意していきたいと思っています。
(オペレーション・ユニット 総務人事室 チーフスタッフ 石井 綾)
株式会社ミックウェアHP
