TOPINTERVIEW神戸で働く人グエン・ディン・クアン

グエン・ディン・クアン

グエン・ディン・クアン

Company name /
株式会社 カコテクノス
Job type /
製造業
Countries &  
Regions /
ベトナム
  1. 仕事内容
  2. 神戸で働く
    ことになった
    きっかけ
  3. 暮らし
  4. メッセージ
  5. 企業から
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仕事内容

「お客様の要望が第一」をポリシーに励んでいます

私は2015年9月からカコテクノスで働いています。入社してはじめの数年は製品を造るための材料の溶接や加工などの研修を通して、仕組みや構造そして完成までのプロセスを知ることができました。現在は製品設計をする部署で働いています。設計をするためには、お客様の要望をよく理解して、それを実現できる部品を選定する必要があります。そして、使う部品が決まったら調達の段取りを行います。
このような一連の流れの中でお客様や取引先との連絡やコミュニケーションがとても大切なので、日本語力を高めていけるように日々、努力しています。すこしでも日本語が上達できるように、日本語の新聞を読んだり、日本の有名なアニメや映画を見て勉強しています。また、週に一回、日本語クラスにも通っています。これからもお客様の要望を最優先に、コストダウンを図りながらも安心して使える安定した製品開発に携わっていきたいと思っています。

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神戸で働くことになったきっかけ

きっかけは日本で働いていた兄の勧めでした

日本に来るきっかけは、兄の言葉でした。兄は広島県の自動車部品を製造する企業に実習生として働いていました。その兄から、日本は良いところだから、日本で働いてみることを勧められました。それで、3年の実習を終えて帰国した兄から日本語を教えてもらいながら、ベトナムの日本語センターで6か月くらい勉強しました。それから、ベトナム国内の送り出し機関にロボット溶接をする企業を紹介してもらい就職が決まり来日しました。
そこで1年半ほど働いたころ、さらなるスキルアップやハノイ工科大学で学んだ事をもっと生かせる仕事がしたいと思い、転職を決意しました。そして、ある派遣会社に相談したところ現在のカコテクノスを紹介していただきました。面接を受けたところとても印象が良く、この会社であれば、大学で学んだ機械設計の能力を生きかせると思いました。少しでも早く一人前に仕事ができるようになることを期待されていると感じます。今はまだ、先輩社員のみなさんのサポートが必要ですが、期待に応えられるように頑張っていきます。

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暮らし

神戸は外国人でも子育てがしやすい街です

神戸は仕事だけでなくリフレッシュできる場所も多く、物価も手ごろなのでとても生活しやすい街だと感じます。そして、皆さんがとても親切で優しいので助かっています。私は、同じベトナム人と結婚していて子供もいるのですが、保育園を探したり、入園手続きをするのに、どうしたらよいのか困ったことがありました。そうしたときに、周りの人たちが親切にサポートしてくださって本当に助かりました。これからも、夫婦で子供を立派に育てあげられるように頑張っていきたいです。
神戸で暮らしてみて大変だと感じたことが一つあります。それは、方言を話す人が多くて、自分がこれまで勉強してきた日本語とは違う言葉が使われることです。私は2017年にJLPTのN2に合格して、そのあとも勉強は続けています。それでも、周りの人の話し方が関西弁になっていくと、わからない言葉が出てきます。ただ、みんなと積極的にコミュニケーションをとっていけば、自然と言葉を覚えて何とかなるので、大きな問題ではありません。

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メッセージ

神戸で働くなら関西弁にチャレンジしてください

これから日本で働きたいと思っているのであれば、日本語の勉強に力を入れることを勧めたいです。そして、神戸で働くのであれば、関西弁を勉強すると、より仕事も生活も充実すると思います。はじめて関西弁を聞くとびっくりしたり、戸惑うかもしれません。私の場合もそうでした。勉強して覚えてきた日本語が通じないということもありました。それでも、積極的にみんなとコミュニケーションをとって、いろいろな人たちと友達になってください。そうすると、より早く環境に溶け込めて生活を楽しめるようになります。
生まれ育った国とは違う所で仕事をして生活をすることは、とても楽しいことです。特に神戸は、外国人がはじめて日本での生活を始めやすい場所だと思います。確かに、困ることや寂しく感じることもあるでしょう。でも、笑顔で前向きに頑張ってほしいと思います。神戸の街の人たちは外国人に慣れていて、親切にサポートしてくれます。

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企業から

外国人材雇用が定着の課題解決につながっていると感じます

当社が外国人材を採用することになったきっかけは、派遣会社からの紹介でした。初めての外国人材でしたので、どうしようかと迷いました。しかし、詳しく話を聞いてみると、これまで苦労や努力をしてきた人材であると知ったので、採用を決めました。それが、クアンさんで、2015年9月のことでした。ハノイ工科大学の優秀な卒業生ですので、まずは溶接や加工といった業務で製品の構造や製造プロセスを学んでもらい、その後、設計で活躍してもらおうと考えました。クアンさんを雇用することがきっかけで、実習生の受入も始めました。
現在では、ベトナムだけでなく中国や韓国からも採用しており、当社はインターナショナルになりました。従業員の定着に課題を感じていましたが、外国人材はクアンさんのようにハングリー精神を持った人が多く、仕事が長続きすると感じています。ここが当社にとって外国人雇用のメリットになっています。これから神戸に来る外国人には、日本語、とくに方言も学んで活躍していってほしいです。
(業務部 部長付 平井 誠)